ここでは、2020年2月現在におけるベルーフ在籍者および就労者のデータの公開と、ベルーフネットワークについての説明をしていきます。

グラフで見るベルーフ就労データ

ベルーフ通所開始時の年齢

20~30代の若い方が多いですが、40~50代の方もベルーフから就労までこぎつけており、幅広い年齢の方にご利用頂いております。

ベルーフへの在籍月数 (就労者のみ)

通所上限である2年間に近い期間在籍する方が多く、企業で求められるスキルをしっかり身に着けてから就労を目指す方が多いです。

ベルーフ在籍中に取得した資格とその内訳

在籍中に取る資格としては、ITパスポートが中心です。
 グラフには載せていませんが、就労後にWebデザイン検定や情報セキュリティマネジメントの資格を取得した人もおり、就労をゴールと思わずキャリアアップに励んでいる姿勢が見られます。

就職先への定着率 (就労者のみ)

通常、就労後の支援は半年までですが、ベルーフではその後も可能な限り支援していきます。
まだそれほど歴史の長い事業所ではありませんが、高い定着率を維持しています。

ベルーフネットワークについて

ベルーフは、多くのクリニック、大学、企業と提携しています。ここでは、このネットワークを創った理念と経緯、その実際の活動について書いていきます。

どうしてクリニック、大学、ネットワークを作ったのか

端的にいうと、日本では、障害者が就労する道筋がなかったからです。ハローワークの専門第二部門が障害者就労の斡旋の窓口になり、雇用指導部門が企業に障害者雇用の指導をするだけでした。クリニックの先生、大学キャリアセンターの担当者、企業の人事担当者、いずれも障害者の就労に対するアプローチの方針がはっきりしていませんでした。
 現時点でも、大学側は、障害者に一般学生と同じ就職指導を行っているところが多いですし、クリニックでは、障害者の就労に積極的ではない考えの先生もおられます。
 ベルーフを設立した当初は、利用者の方が少なかったので、利用者を増やす意味でクリニックネットワークや大学ネットワークを作ったという意味合いもあります。
 クリニックや大学には、患者さんや障害者の学生さんをベルーフに紹介してもらうこともあり、またベルーフには一般企業の専門職に就労した学生さんも数名おり、そういった方は年々増加しています。クリニック・大学・企業ネットワークを通じて、多くの障害者が一般企業の専門職に就労できるような社会を実現したいと思っています。

現在の活動

クリニック・大学ネットワークは、情報提供が主になります。不定期発行しているベルーフニュースを発送したり、メールで近況を伺って情報交換したりしています。小規模事業所であればこその、利用者・卒業生、一人一人の表情・背景が見える生情報(例えばベルーフにどんな人が入ってきたか、Python研修で研修生がどういう取り組みをしているか、卒業生の仕事の状況など)を、努めてお伝えするようにしています。

先方にとってのネットワークのメリット

大学のキャリアセンターでは1000人、2000人単位の学生がいる中で障害者の学生をどう支援するかという問題があります。そこで、就労移行支援事業所という選択肢を考えていただくことができます。
 企業では、障害の有無にかかわらず、業績に貢献することのできる人材を求めています。また、障害者を雇用すれば、2.3%という障害者雇用率を満たすことができます。
 またクリニックネットワークには、相互紹介というものがあります。クリニックは、専門職で働きたいと考えておられる患者さんをベルーフに紹介し、ベルーフは、継続的な通院先がなかったり転院を考えていたりする利用者にクリニックを紹介します。ベルーフの活動や精神・発達障害者が就労していくプロセスをお伝えすることは、病院が障害者雇用の理解を深めることにつながっていくと思っています。