はじめに

 ベルーフは障害者の就労に対して、企業との連携が不可欠と考えています。連携は、障害者の採用活動から採用後の就労の継続活動に至ります。従って長期的な提携と成ります。現在障害者雇用率を達成している企業は50%未満です。更に採用後1年間で20%が継続、60%が離職、20%が不明という状況です。障害者雇用は経営課題として結構手強い問題です。この問題解決は障害者と企業と就労移行支援事業所の三者がスクラムを組んで取り組むのが最善とベルーフは考えています。そのために企業ネットワークを作っています。


※「厚生労働省 プレスリリース 令和2年障害者雇用状況の集計結果」より引用

障害者雇用の現状

 障害者の雇用で専門職の募集採用は全採用数の20%未満です。専門的な業務能力を持っている障害者が少ないためです。勤怠の安定と業務能力を兼ね備えている人材を採用するための募集活動を行っている企業に取っては中々厳しい市場です。

ベルーフの目指す障害者就労

 障害者が安定して長く働くには専門職として就労するのが確実な道です。これは障害者就労施策の先進国ドイツの実績が示しているものです。ここからベルーフは専門職を目指すというのを就労の基本方針としています。

就労教育

 障害者に専門業務能力を求めるということをあまり考えて来なかった企業が多いと思われます。障害が能力を阻害しているだろうという先入観が原因と考えられます。しかし人間は誰もが特有の優れた能力を持っており、障害者も同じです。従って適切な能力教育を行えば、専門職としての技能を十分身に着けることができます。ベルーフは主にIT専門職を目指して20以上の教育研修カリキュラムを実施しています。平均1年6ヶ月で、未経験者でもITパスポート、経験者では基本情報技術者試験や統計検定2級等の高度資格を取得するというレベルです。勤怠については、勤務日数及び勤務時間を規定の80%以上の維持を就労条件として必達目標です。

これまでの実績

 2023年3月31日現在で36名が就労し、うちIT専門職就労は21名です。 直近の2018年9月から2022年3月では、就労者18名中IT専門職就労は15名で83.3%、 更にIT専門職就労での離職者は21名中2名で、90%が就労を継続しています。 安定して長く働くということを実証できています。

終わりに

 ベルーフの就労実績を支えているのは企業との連携です。連携は主に就労支援によって行っています。就労から半年は定期的に、その後は不定期に就労本人、人事担当役員、直属上司、障害者就労人事担当者等による面談と適宜の報連相で、問題の解決を図りながら就労の維持に努めています。

 如何でしょうか、御社もベルーフの企業ネットワークに参加し障害者雇用という経営課題を解決しませんか。

企業とBerufのスクラム